樹木医ブログ
熊本県指定天然記念物「池尻の唐傘松」
10年位前から管理指導をしています。29年度のマツノザイセンチュウの予防剤と活力剤・発根剤などの散布についての養生計画を地元の人々に説明しました。すこしずつ樹勢の回復が見られます。看板には幹周が2.9mですが、現在は3.3mに成長しています。
南阿蘇村の「観音桜」と「一心行の大桜」
観音桜は牧野の斜面に植栽されています。植栽基盤が浅く樹勢の衰弱が起こりやすいのが難点です。地元の人々で養生中です。
一心行の大桜は樹種がまだ未確定で、ツクシヤマザクラという説も有力ですが、自生種は不知火(宇城市)周辺にはまだ発見されません。私の仮説は、戦死した峯氏の長男が帰依し了順和尚として1636年に帰郷した途中に吉野山(奈良)に立ち寄り、桜苗(実生)を買って持ち帰った可能性があります。この奉納苗はエドヒガン・ヤマザクラ・オオシマザクラ・カスミザクラなどが自然交配された種苗であり「一心行の大桜」の特徴や整合性はあると考えます。
全国さくらシンポジウム イン日立 平成29年4月6・7日
公益財団法人 日本花の会 共催
日立市には、日立紅寒桜が平成18年に品種登録されたオリジナル桜があります。早咲きで1月下から咲き始めます。今は、葉桜でした・・・。
サクラ咲く
桜の季節です!! 熊本市中央区黒髪の墓地に咲く早咲きの桜です。3月22日
熊本県指定天然記念物「寂心さんの樟」の樹勢回復工事が完了しました!!
熊本県指定天然記念物「寂心さんの樟」の樹勢回復工事が完了しました!! これだけの大量の盛り土を除去して復元した例は全国初です。熊本で強力なパワースポットの誕生ですね!!
絵①が現場に置かれていました。誰が書かれたのかは分かりませんが、復元を目指して一途に頑張れました。感謝です。
平成29年3月17日が工事の竣工日でしたが、樹勢は回復これからです。この工事には、地元などの多くの人々に協力していただきました。特に、年金パワー(60歳以上)に助けて頂きました。
寂心さんの周囲の平戸つつじなどを撤去したことで、防犯上からも犯罪抑制につながり、風透しが良くなり寂心さんも明るく元気になると思います。
推定樹齢500年、幹周7.0m 菊池市指定天然記念物「宣頓寺(せんとんじ)のムクノキ」
菊池市指定天然記念物「宣頓寺(せんとんじ)のムクノキ」の腐朽部に亀裂が大きく入り、平成29年3月10日(金)に危険箇所を切断しました。
菊池市泗水町上住吉にある「宣頓寺のムクノキ」は主幹が腐朽して落下の可能性が高いので依頼を受けて除去しました。推定樹齢500年、幹周7.0mの巨樹で地元から大切に管理されています。
菊池公園と健軍小学校でオオカンザクラが満開(3月15日)
菊池公園と健軍小学校でオオカンザクラが満開(3月15日)です。ムクドリ、メジロ、ウソなどの鳥が桜花の蜜を吸いに集まり、その時に花を落下させます。桜花には無残ですが、これも生きるためですかね。桜の開花では早い品種で、大島桜と寒緋桜の交配種といわれています。
山鹿市指定天然記念物「善行寺のイヌマキ」の樹勢回復
山鹿市指定天然記念物「善行寺のイヌマキ」の樹勢回復をしています。根元土壌の堅密化による根系障害と思われます。頂上付近の枝枯れが目立ちます。
樹高15m、幹周3.05mで、樹齢400年と云われており、薩摩藩・細川藩・相良藩などの御休憩所として利用されていました。奥庭にはハルサザンカや肥後サザンカ(?)の大木があり歴史を感じます。このイヌマキは今年の夏場が最初の山場を迎えますので、一途一心で対処します。