連休も樹木観察です!
平戸市・佐世保市・武雄市・黒髪山(有田)
平成29年5月3日~5月6日まで
「武雄の大楠」と「川古の大楠」は、樹齢3000年と推定されています。とくに、「武雄の大楠」は武雄神社の裏山にあり、パワースポットとして全国的にも有名です。撮影時には多くの外国人が見物されており、温泉や陶器市などと一緒に賑わっていました。
平戸市・佐世保市・武雄市・黒髪山(有田)
平成29年5月3日~5月6日まで
「武雄の大楠」と「川古の大楠」は、樹齢3000年と推定されています。とくに、「武雄の大楠」は武雄神社の裏山にあり、パワースポットとして全国的にも有名です。撮影時には多くの外国人が見物されており、温泉や陶器市などと一緒に賑わっていました。
元気な新緑ですが、これからも乾燥と日焼けに注意です。トンネル出口の左側に自生していた大モミジを100m北側に移動した状態です。
話しは変わりますが、左のトンネル出口穴は2箇所ありますが、向かって右側の穴が小さいのにお気づきですか? この小さいトンネル出口は緊急脱出口・工事車両用などに使用するからだそうです。通行は左側のトンネルで幅員が12mで対面通行です。熊本地震の復旧も確実に回復していますね。
新緑が出始めていますが、このアカチャン新芽を大切にして強く育てることが樹勢回復への第1歩です。そのためには、根力をより充実・増量することです。とくに5月の晴天乾燥期に根元周辺が乾いて、樹体が水分ストレスになりますので注意です。葉色や葉の状態を観察すれば葉は少し小型化で葉縁は波を打っています。花がたくさん咲いていますが、これらがすべて結実すれば大きなエネルギーの損失で衰退化につながります。早めに花を摘む予定です。そのような管理は前代未聞ですね!!
トウオガタマノキ(モクレン科)はバナナの匂いがします。紅花種は珍しい。
御代の栄は、ヒラドツツジの白妙とアザレヤの王冠を交配して作出された園芸品種です。
九州地方で「ヨドガワ」と呼ばれる大輪の赤い花のツツジは、今では「ヒラドツツジ」と改称されています。「ヨドガワ」の名前の由来は大阪の淀川の流域に自生していた物を植木市場(久留米市)に持ち込み、それを地名で呼んだからと言われています。このツツジ類はモチツジが多く、西日本海のキシツツジや沖縄地方のケラマツツジなども拡大して呼ばれ始めました。昭和30年代後半に田村輝夫博士が平戸島のツツジ類を学術研究して、その変異の豊かさに驚き、「花が大輪で園芸的価値の高い常緑性のツツジ類」をヒラドツツジと命名されました。
熊本地震の震災による国道57号線の北回りバイパス工事で、阿蘇出口トンネルの延長線上にある大モミジの移植工事です。1月に移植した大モミジに新葉が出はじめており、これからも乾燥させないように養生管理をする予定です。阿蘇市車帰り水源地内。
樹高12.0m、枝幅15.0mで幹周は約2.6mの2本立ちです。総重量は浅鉢(直径3.0m)だったので12tでした。今回の新葉は樹体内のエネルギーで発生していますのでまだまだ観察が必要です。
寂心さんも若葉のころです。立入り禁止が解除されました。
カスミ桜が満開でした。
球磨郡相良村四浦の山中で、2年前に東京大学名誉教授の大場秀章氏が確認されました。開花時期が遅く、花に微毛があり、葉裏が輝いているのが特徴です。九州では珍しい桜です。
10年位前から管理指導をしています。29年度のマツノザイセンチュウの予防剤と活力剤・発根剤などの散布についての養生計画を地元の人々に説明しました。すこしずつ樹勢の回復が見られます。看板には幹周が2.9mですが、現在は3.3mに成長しています。
観音桜は牧野の斜面に植栽されています。植栽基盤が浅く樹勢の衰弱が起こりやすいのが難点です。地元の人々で養生中です。
一心行の大桜は樹種がまだ未確定で、ツクシヤマザクラという説も有力ですが、自生種は不知火(宇城市)周辺にはまだ発見されません。私の仮説は、戦死した峯氏の長男が帰依し了順和尚として1636年に帰郷した途中に吉野山(奈良)に立ち寄り、桜苗(実生)を買って持ち帰った可能性があります。この奉納苗はエドヒガン・ヤマザクラ・オオシマザクラ・カスミザクラなどが自然交配された種苗であり「一心行の大桜」の特徴や整合性はあると考えます。
日立市には、日立紅寒桜が平成18年に品種登録されたオリジナル桜があります。早咲きで1月下から咲き始めます。今は、葉桜でした・・・。