熊本県指定天然記念物「兜梅」に会いに行きました!

平成30年3月2日

1589年11月に、木山弾正の奥方・京子の方が敵陣(加藤清正)へ騎馬武者として切り込みましたが、この梅の枝に兜をからませて身動きができず討ち死にしました。辞世の句として、「花は咲けども実は成らさず」という伝説があり、今も実は成りません。樹齢は500年と推測され、高さ3.0m、幅5.0m、長さ13.0mで臥竜梅とも呼ばれています。天草の歴史の生き証人でもあります。

RKKラジオの岡村さんの取材に、熱心に説明されている永田住職(浄土真宗東本願寺派 延慶寺)さん。今日は満開で、多くの観梅客が来場されていました。

兜梅は私が駆け出しの樹木医のころ、2000年~2002年に治療・回復した思い出の樹木の1本です。樹木医としての大切な師匠です。

学び舎の桜を救おう!! 芳野小学校の桜授業

2月14日(バレンタインデー) RKKラジオの取材です。
教室での座学も熱心です。百年桜の維持管理について・今村能子樹木医
全校生徒は56人です。

綺麗な花を咲かせる寒肥を置きます。    百年桜の2本

このソメイヨシノは1921年に東門寺小学校から、父兄が担いで移植したと伝えられています。今までに火事や障害などにも耐えて生き延びており、その強い運勢をシンボルツリーとして保存し、接木による増殖で百年桜としてのDNAをつないでいます。

嵐を呼ぶ男が来熊です!! 日本花の会 主幹 和田博幸氏

2月11日 雪の寂心さん

2月12日 100年後を見据えた桜の名所づくり講演会
菊池市七城公民館・市長・観光協会長・和田氏との記念写真


2月21日 大江小学校(小学5年)でエノキの授業・・今村能子樹木医
倒木した大エノキの命を繋ぐための勉強会です。

国指定天然記念物「川棚の大楠」が大ピンチ !

枯死寸前の「川棚の大楠」の枯れ始めた原因が不明なので、同期の森和義さんの要請で集合しました。樹木医研修の5期生で、 国忠(岡山県)・溝口(広島県)・柳井(島根県)・今村(熊本県)・森(山口県)と羽嶋(8期)・戸坂(6期)支部長も参加してセカンドオピニオンを開始しました。枯たり衰弱するには必ず原因があり、それを探して治療するのが我々の使命(ボランテイア)です。

枯れている症状から樹勢衰退の主な原因は盛り土(覆土)による根系障害から発生した可能性が高い。根腐れは停滞水や過湿ではなく、土壌酸欠や近年の高温・強光・乾燥などの負の連鎖によるもので20年以前から徐々に悪影響が地面下で起きていたと推察されます。根元周辺の土壌分析や土壌構造(固結層)の調査もされていません。さらに赤ちゃん新芽の保護養生などの対策、夏場の養生管理、土壌改良(ツワブキ移植も含む)などの具体的な処方箋も提案しました。それらの決定権は、国・県・市・地元・樹木医にあり、そのチームワーク(良好な関係)が大楠の生命線です。

「寂心さんの樟」の治療実績を例にしてUSB持参で説明しました。樹勢が早く回復することを祈っています。

頑張れ~森和義樹木医!!!

樹木医界のヒフミン登場 ! 

田中一二三(90歳)さん 福岡市在住で明るく健康な人生を送られています。
樹木医研修の5期生で、私と同期です。マツノザイセンチュウ病は根系が癒合していれば伝染するという新説を発表されました。

九州地区樹木医会(平成30年1月27日)にて。

 

熊本県指定天然記念物「寂心さんの樟」の樹勢回復工事についての報告で、600m3の盛り土の除去搬出は国内では珍しく、盛り土で苦しむ天然記念物にとって良い前例になれば幸いです。

今年も頑張るバイ!!

「寂心さんの樟」の神事(命日)に参加しました。平成30年1月11日

この日は、NHK(東京)・熊本日日新聞・RKKラジオさんからの取材
「寂心さんの樟」の神事(命日) 「寂心さんの樟」の神事(命日)

 

国土交通省の「緑の区間」のWG

平成30年1月15日 熊本大学工学部の星野研究室

国土交通省の「緑の区間」のWG1月15日 熊本大学工学部の星野研究室

 

学校緑化コンクール相談部門

平成30年1月16日 出水南小学校にて

学校緑化コンクール相談部門平成30年1月16日 出水南小学校にて

「寂心さんの樟」と「将軍木」の共通点は?


鹿子木寂心は菊池一族の重臣だった家系で、隈本城を築いたと云われています。
将軍木は懐良親王のお手植えとも伝えられており、樹種はムクノキです。南北朝時代からいき続けている樹木(天然記念物)です。

将軍木(県天然記念物)の蔦やイヌビワの除去をボランテイアで市民の人達(10名)と活動しました。

「一心行の大桜」を救おう!!

2003年4月(公園整備前)

2003年4月(公園整備前)

2009年4月(公園整備後)

2009年4月(公園整備後)

2017年11月 枯れ枝が引っ掛かり。

2017年11月 枯れ枝が引っ掛かり。

傾きはじめて倒木の可能性があります。

傾きはじめて倒木の可能性があります。

樹勢衰退の背景には、2004年の大型台風による倒木(切断)と2005年の公園整備による石垣埋没(盛り土)した影響が潜伏していたと考えられます。最近では、2016年1月の異常寒波による冷害で冬芽・小枝が枯れて衰弱し、同年4月の熊本地震で植生基盤が揺れて根系遮断され、大木が傾き倒木の可能性も出てきました。さらに2017年7月の台風で追い討ちをかけられ、枝枯れが多く発生して、落下枝の危険があります。

「一心行の大桜」の樹勢を回復して、安心して桜の花見ができるようご支援お願いします。

平成29年11月14日

樹木診断研究会 090-5087-0990
今村  090-3736-0101

桜保全管理講座に参加しました

桜保全管理講座に参加しました。 大阪市中央区

樹木医CPD認定プログラム    2017年11月 7日

主催 公益財団法人日本花の会
後援 一般社団法人日本樹木医会

紅葉の大阪城 会場の12階より

紅葉の大阪城 会場の12階より

醍醐寺と桜  日本女子大学 准教授 藤井雅子氏

醍醐寺と桜
日本女子大学 准教授 藤井雅子氏

桜の名所 夙川公園 桜研究家 藤原隆之氏

桜の名所 夙川公園 桜研究家 藤原隆之氏

舞鶴公園における桜管理(福岡市) 樹木医 武林晃司氏

舞鶴公園における桜管理(福岡市) 樹木医 武林晃司氏

日本花の会常務理事 挨拶

日本花の会常務理事 挨拶

石川県の菊桜  樹木医 松枝章 氏

石川県の菊桜  樹木医 松枝章 氏

仙北市(秋田県) 樹木医 黒坂登氏

仙北市(秋田県) 樹木医 黒坂登氏

湖北省(中国)の桜管理 斉藤嘉次雄氏

湖北省(中国)の桜管理 斉藤嘉次雄氏

桜の名所づくり(菊池市)を始めました。


合志氏(菊池観光協会)と私と和田博幸氏(日本花の会) 観月楼にて菊池市役所の担当の人々です。

菊池神社前

菊池神社前

菊池公園で花芽の説明

菊池公園で花芽の説明



横浜の桜は葉がしっかりと着生していますが、菊池市の桜は落葉です。これは夏場の高温・乾燥・強光などによる生理的な現象と思われます。