熊本県指定天然記念物 池尻の唐笠松

全景(西南側)

全景(西南側)

薬剤搬入

薬剤搬入


エアレーション(棒穴)

エアレーション(棒穴)

作業される地元の人達

作業される地元の人達


薬剤散布(ネマバスタ-、活力剤など)

薬剤散布(ネマバスタ-、活力剤など)

健全な新芽

健全な新芽



 熊本県山都町の池尻の唐笠松(樹高8.5m・幹周3.8m・枝幅20m)の通常管理が今年も始まりました。昨年は、すす病や赤斑葉枯病に罹り少し衰退していましたが、それを集中的に治療しましたので今年は、葉色も良くて新芽も多く伸びて安心しています。6月にカミキリムシの防除散布をします。立地場所が斜面で根系状態が良いとは言えず、根量増加の対策が樹勢回復のキーポイントになっていると考えています。簡単な土壌改良では効果が高くないので、継続しての管理と地元の協力がこれからも必要です。今年度で養生しはじめて18年目の管理です。以前は、電撃による松枯れ防止工法を採用されていました。電気によるマツノザイセンチュウの生育を防止する方法でした。現在では、電撃治療は殆んどされていません。