平成20年、阿蘇神社さんから「高砂の松(写真-1)」が衰弱したので元気にできないかとの相談がありました。根元の低木類・石等を撤去し、土壌改良して養生後10年が経過して、ようやく樹勢が回復してきました(写真-2)。「高砂の松」の後継樹を育てるために高砂神社(兵庫県)さんから「高砂の松」の苗を再譲渡してもらいました。その苗が大きくなるまで弊社圃場(熊本市)でコンテナ育成し(写真―3)、その後平成26年に樹高2mになり本殿境内に植樹しました。現在は、樹高4m近くにまで熊本地震にも負けずに成長(写真-4)しています。
阿蘇神社さんと高砂神社さんは古来より縁(えにし)があり「神木いぶき」と「高砂の松」として大切に保護されています。
これらの由来は、阿蘇の神主友成が上京途中に高砂の浦に立ち寄り、友成が杖を突き挿したところ発芽して成長したという伝説があります。それが現在の「神木いぶき」で推定樹齢1000年と言われており、この縁で「高砂の松(国指定天然記念物)」の苗が贈られたそうです。阿蘇神社さんと高砂神社さんとの縁は約1000年前遡ります。「高砂の松」は縁結びと夫婦和合のパワースポットとして参拝されています。