本種は自生地とされた場所(1929年国指定)では消滅しているとされていますが、国指定天然記念物としては「自生地で指定」されていますので、立田山ヤエクチナシが無くても指定解除にはならないそうです。自生の八重咲きが再発見されることを期待しています。
拝聖院(早咲き)と泰勝寺(遅咲き)の2品種は挿し木で大量に増殖しており、立田山ヤエクチナシとしての種の保全は確保されています。立田山という冠を頂いた故郷の樹木として、未来に残したい樹種です。龍田西小学校に「立田山ヤエクチナシ・泰勝寺」を3本寄贈しました。子供達の想い出になれば幸いです。