観音桜は牧野の斜面に植栽されています。植栽基盤が浅く樹勢の衰弱が起こりやすいのが難点です。地元の人々で養生中です。
一心行の大桜は樹種がまだ未確定で、ツクシヤマザクラという説も有力ですが、自生種は不知火(宇城市)周辺にはまだ発見されません。私の仮説は、戦死した峯氏の長男が帰依し了順和尚として1636年に帰郷した途中に吉野山(奈良)に立ち寄り、桜苗(実生)を買って持ち帰った可能性があります。この奉納苗はエドヒガン・ヤマザクラ・オオシマザクラ・カスミザクラなどが自然交配された種苗であり「一心行の大桜」の特徴や整合性はあると考えます。