カタルパ倒木 大江小学校

熊本市立大江小学校のシンボルツリ-として大切にされていたカタルパ(アメリカキササゲ)が台風3号で7月4日の午前9時40分ごろに倒木しました。7月8日(土)に復元(引き起こし)を実施する予定でしたが、大雨の影響で13tクレーン車がグランドに入場できないとの判断で延期して、7月15日に無事施工できました。 倒木の主な原因として強い風圧は当然ですが、植栽されていた場所が根腐れ(排水不良)状態であり根量が疎であったことも確認できました。掘削の際に溝(どぶ)の悪臭が発散していましたので対策も早めに講じなければなりません。幸いなことに剪定後に新芽(写真-1)が発生しておりカタルパの生命力の強さを実感しましたが、これからの養生管理が重要です。

このカタルパさんは、徳富記念園にある2世の挿し木でクロ-ン(分身)です。明治13年1月にアメリカ(オハイヨ州)から新島襄に送られて来日し、同年11月に徳富蘇峰に贈られた種子の子供になります。昭和62年4月に、野水館長(当時)が2世の枝を挿し木していた苗を大江小学校へ贈り、記念植栽したと伝えられている。

写真-1 新芽