熊本市中央区大江地区を流れる大井出川の石垣から生育しているカタルパ(アメリカキササゲ)という珍しい木があります。現在、満開の花を咲かせて香りが漂っています。このカタルパは樹高10m、幹周2.3mで樹齢は約120年と推測。この地は熊本女学校(1887年創立)の跡地と伝えられ、明治30年(1897年)に竹崎順子女史が校長に就任たときに、義兄の徳富一敬(徳富蘇峰・蘆花の父)が自宅で育てたカタルパ苗(新島譲から頂いた種子の苗)を教育の記念樹として植樹したのではないかと私は考えています。この木と徳富記念館のカタルパはDNA鑑定の結果、同じ祖先であることが判りました。さらに戦争火災や昭和28年の大水害、河川工事、台風などの多くの災害からも耐えて生き延びた強運の樹木で、ど根性のカタルパさんです。コロナ禍で苦しみ耐えている人も多いと思いますが、このカタルパさんに負けないように頑張りましょう!