4月22日(晴れで強風)
アカマツの巨樹で、推定樹齢300年以上・樹高13m、幹周3.5mで枝幅が30mの樹形できれいな編み笠状態の一本松です。普通のアカマツは樹高が枝幅より大きいのですが、本種は樹高より枝幅の方が大きいのが特徴です。町の依頼で2010年頃から養生管理の指導をさせてもらっていますが、地元の協力・理解を得てマツノマダラカミキリに被害を受けないように必死に維持管理しています。唐笠松の生育場所が良くなく、頂部では植栽基盤が薄く(30㎝前後)、支持根が横に張り出る状態なので強い風向きによっては倒木の恐れもありますので、今回は根力の強化を目指すためにエアースコップによる土壌改良を実施しました。マツノザイセンチュウ病についてはネマバスタ-潅水で対応しています。アブラムシなどの吸汁性昆虫にはアドマイヤ-を散粒し、すす病などの2次感染を防ぎます。地元(上川井野区)からは毎回多数の人々が集合していただき感謝しています。
5月にマツノマダラカミキリの予防として、殺虫剤(エコワン3フロアブル)・植物活力剤・調整剤などを散布計画しています。シロアリ蟻道も確認しましたので駆除も予定しています。根系バランスが不均衡なので経過観察は継続し、常に根力の強化を目指します。