枯死寸前の「川棚の大楠」の枯れ始めた原因が不明なので、同期の森和義さんの要請で集合しました。樹木医研修の5期生で、 国忠(岡山県)・溝口(広島県)・柳井(島根県)・今村(熊本県)・森(山口県)と羽嶋(8期)・戸坂(6期)支部長も参加してセカンドオピニオンを開始しました。枯たり衰弱するには必ず原因があり、それを探して治療するのが我々の使命(ボランテイア)です。
枯れている症状から樹勢衰退の主な原因は盛り土(覆土)による根系障害から発生した可能性が高い。根腐れは停滞水や過湿ではなく、土壌酸欠や近年の高温・強光・乾燥などの負の連鎖によるもので20年以前から徐々に悪影響が地面下で起きていたと推察されます。根元周辺の土壌分析や土壌構造(固結層)の調査もされていません。さらに赤ちゃん新芽の保護養生などの対策、夏場の養生管理、土壌改良(ツワブキ移植も含む)などの具体的な処方箋も提案しました。それらの決定権は、国・県・市・地元・樹木医にあり、そのチームワーク(良好な関係)が大楠の生命線です。
「寂心さんの樟」の治療実績を例にしてUSB持参で説明しました。樹勢が早く回復することを祈っています。
頑張れ~森和義樹木医!!!