令和3年2月19日
水前寺公園に「三鈷の松」が何故誕生したのか、主な原因は不明です。それらの可能性としては、年2回の剪定(緑摘み・古葉もみあげ)の影響で新梢にストレスがおこり、部分的に『先祖帰り』で二葉が三葉に変態した可能性が高いと私は考えていますが、疑問も残ります。それに水前寺公園に植栽されている松類は、アイグロマツ・アカマツが多く、それらはクロマツと比べて樹勢が少し弱く形質や遺伝的に剪定などの影響を受け易い樹種です。さらに異常気象(乾燥・高温・強光)や熊本地震など、生育環境の悪影響も原因の一つかもしれません。それらが相乗的に作用して、新梢の下部に三葉が発生した可能性も考えられます。「先祖帰り」とは、厳しい環境下で樹体が対応する変化です。例えば、カイヅカイブキで強い剪定後に杉葉が出ます。イチョウは火事・衰退などで葉がラッパ状に一部がなり、樹齢・環境と共に葉は変身することも報告されています。松の新梢にストレスが貯まり、二葉の一部が三葉に変化したと考えるのが自然かもしれません。三葉の出る松類は、テーダーマツ・ダイオウマツ・ハクショウ等がありますが葉身が長く外国原産の別種です。
いつごろから水前寺公園に「三鈷の松」が誕生したのかは謎ですが、これこそ「神のみぞ知る」ですね。弘法大師と縁のある「三鈷の松」が熊本にも存在していることは大変うれしい事です。この三葉を持つことで運気が上がり幸運が訪れると云われています。熊本の新しいパワースポットの誕生で、新型コロナ退散を念じて!